自力でサイト運用したい方向けのWordPressプラグインおすすめ11選【必要最低限を厳選】

WordPressサイトを運用するうえで欠かせないのが「プラグイン」の活用です。
お問い合わせフォームの設置やSEO対策、セキュリティ強化など、やりたいことの多くはプラグインを使えば簡単に実現できます。

とはいえ、はじめての方にとっては「どれを入れたらいいの?」「たくさんあって選べない…」と感じることも多いはずです。
そこでこの記事では、プラグインの基礎知識に加えて、WordPressサイトの自力運用に役立つおすすめプラグインを目的別に厳選して紹介します。

初心者でも扱いやすく、基本的な機能をしっかりカバーできるものを中心にピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次 OUTLINE

WordPressプラグインの基礎知識

WordPressは、基本的な仕組みだけを備えた土台のようなものです。そこに目的に合わせて必要な機能を後から自由に組み合わせてカスタマイズできるのがWordPressの最大の強み・魅力です。
そのカスタマイズに利用されるのが、プラグインと呼ばれる拡張プログラムです。

たとえば次のようなことが、専門的な知識・コードがなくても簡単に実現できます。

  • お問い合わせフォームの設置
  • SEO対策の強化
  • セキュリティ対策の導入
  • 管理画面の操作性向上

多くのプラグインは、管理画面から数クリックでインストールでき、すぐに使い始めることができます。無料・有料含めて種類も豊富で、WordPressをより便利に、実用的に使うために欠かせない存在です。

テーマと何が違うのか?

プラグインと並んでよく使われる言葉に「テーマ」がありますが、それぞれ役割が異なります。

簡単に言えば、「何ができるか」を広げるのがプラグイン、「どう見せるか」を整えるのがテーマです。
なお、最近の高機能テーマの中には、SEOやお問い合わせフォームなど一部プラグイン的な機能をあらかじめ内蔵しているものも多数存在しています。

テーマについて詳しくはこちら
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プラグインのインストール方法・使い方の基本

WordPressのプラグインは簡単に追加・管理できます。ここでは、インストール方法や設定、不要になったプラグインの削除方法までを解説します。

WordPress管理画面からインストールする方法

WordPressの公式ディレクトリに登録されているプラグインは管理画面から数クリックでインストールすることができます。今回紹介するほぼすべてのプラグインもこの方法でインストール可能です。
手順は次のとおりです。

似た名前・機能のプラグインが多いので、目的のプラグイン名と作者名などが一致しているかを必ず確認してからインストールしてください。
管理画面からインストールする手順
  1. WordPress管理画面にログイン
  2. 左メニュー「プラグイン」>「プラグインを追加」をクリック
  3. 画面上部の検索バーにプラグイン名を入力
  4. 該当するプラグインが表示されたら「今すぐインストール」をクリック
  5. インストール完了後に「有効化」ボタンを押す
WordPressメニュー「プラグイン」>「プラグインを追加」をクリック
画面上部の検索バーにプラグイン名を入力
インストール完了後に「有効化」ボタンを押す

これでプラグインが使えるようになります。必要に応じて設定画面が表示されることがあります。

外部ファイルをアップロードしてインストールする方法

有料プラグインや一部の配布プラグインなど、ZIP形式で提供されるファイルは手動でアップロードして使う必要があります。

外部からプラグインを入手する場合は信頼できる配布元かどうかを必ず確認してください

手順は次のとおりです。

ZIPファイルからインストールする手順
  1. プラグインのZIPファイルをダウンロードしてPCなどに保存
  2. 管理画面「プラグイン」>「プラグインを追加」>「プラグインのアップロード」をクリック
  3. 保存しておいたZIPファイルを選択し「今すぐインストール」
  4. インストール完了後に「プラグインを有効化」ボタンを押す
WordPressメニュー「プラグイン」>「プラグインを追加」をクリック
「プラグインのアップロード」をクリックし、該当のZIPファイルを選択後「今すぐインストール」をクリック
インストール完了後に「有効化」ボタンを押す

設定・更新・削除の手順

それぞれ管理画面から操作可能です。

設定

プラグインによっては、専用の設定ページが追加されます。管理画面の左メニューや、「設定」内にメニューが表示されることが多いです。

プラグインの専用設定画面
更新

新しいバージョンが公開されると、管理画面の「プラグイン一覧」や「ダッシュボード」に通知が表示されます。「更新」ボタンをクリックするだけでOKです。

プラグイン一覧のアップデート通知
ダッシュボードのアップデート通知
削除

不要になったプラグインは、「プラグイン一覧」から「無効化」>「削除」と進めば安全に削除できます。

プラグインの削除方法

まず入れておきたい定番プラグイン

WordPressをインストールしたら、何はともあれまず最初に導入しておきたいプラグインを紹介します。
初心者の方は、まずはこれらのプラグインを導入して、プラグインの扱いに慣れておくのがおすすめです。

WP Multibyte Patch:日本語サイトにはとりあえずインストールするべき

WP Multibyte Patchは、日本語を含むマルチバイト文字(全角文字)の処理を最適化するためのプラグインです。
無料かつ特別な設定は不要なので、何も考えず入れておけばOKです。

WP Multibyte Patchの特長
  • 日本語の投稿やコメントの文字化けを防ぐ
  • メール送信や検索機能の文字処理を安定化
  • WordPress本体の一部処理を日本語向けに調整
こんな方におすすめ

日本語サイトを運用するすべてのユーザー

All-in-One WP Migration and Backup:ワンクリックでバックアップ・引っ越し

All-in-One WP Migration and Backupは、WordPressサイトのデータを丸ごとエクスポート・インポートできる便利なバックアップ&引っ越し用プラグインです。
無料版でも十分に使えますが、大容量サイトなどの場合は有料のアドオンが別途必要になることもあります。

All-in-One WP Migration and Backupの特長
  • クリック1つでバックアップできる簡単操作
  • プラグインやテーマ、メディアもすべてまとめて保存可能
こんな方におすすめ
  • 基本的には全WordPressユーザーが入れておくべき
  • 特に別のサーバーやドメインに引っ越す予定がある

問い合わせフォームの作成に便利なプラグイン

問い合わせフォームは、どの用途のWordPressサイトを運営する上でも欠かせない機能です。
顧客や読者からの連絡を受け付ける窓口として、簡単にフォーム作成ができるプラグインを紹介します。

WordPressの問い合わせフォームプラグインといえば、長らく「Contact Form 7」か「MW WP Form」の2強でした。ただし、2023年にMW WP Formが開発終了となってしまったため、現在はContact Form 7以外の選択肢はないと言っても過言ではありません。

Contact Form 7:WordPressの問い合わせフォームプラグインといえばこれ

Contact Form 7は、WordPressで問い合わせフォームを作成する際の大定番プラグインです。シンプルかつ柔軟な作りで、基本的なフォーム機能はこれひとつで実現できます。

Contact Form 7の特長
  • 複数のフォームを簡単に作成可能
  • テキスト・チェックボックス・ラジオボタンなど、入力項目の自由度が高い
  • reCAPTCHAやAkismetなどのスパム対策機能にも対応
こんな方におすすめ

問い合わせフォームの設置ならこれ一択!

Flamingo:問い合わせ内容を管理画面に保存・管理できる補助プラグイン

Flamingoは、Contact Form 7の送信履歴を保存するための公式プラグインです。フォームから送信された内容がWordPressの管理画面に記録されるため、メールが届かなかった場合のバックアップとしても活用できます。

Flamingoの特長
  • Contact Form 7と同じ開発者による公式プラグインで安心
  • 問い合わせの履歴を一覧表示できて、CSV形式でのエクスポートも可能
  • メールが届かない・消失した際のトラブル対策として有効
こんな方におすすめ
  • 問い合わせ内容のバックアップを取っておきたい
  • メールトラブルのリスクを最小限に抑えたい

SEO対策におすすめのプラグイン

SEO(検索エンジン最適化)は、WordPressサイトの集客やアクセスアップに直結する重要な要素です。
最近の高性能なWordPressテーマでは、ある程度テーマ側の設定だけで対応できる部分もありますが、細かな設定や補助的な機能はプラグインで補うのがおすすめです。
このセクションでは、初心者でも取り入れやすく、導入するだけでも効果が期待できる基本的なSEO系プラグインを紹介します。

XML Sitemap Generator for Google:検索エンジンにサイト構造を正しく伝える

XML Sitemap Generator for Googleは、Googleなどの検索エンジンに向けて、自分のサイトのページ構成(サイトマップ)を自動生成・送信できるプラグインです。

XML Sitemap Generator for Googleの特長
  • サイトマップの作成・更新が自動で行われる
  • 投稿・固定ページだけでなくカスタム投稿タイプにも対応、範囲も細かく指定できる
こんな人におすすめ
  • SEOの基本からまず押さえたい
  • サイトインデックスの速度を上げたい
  • 管理画面から簡単にサイトマップを設定したい

Breadcrumb NavXT:パンくずリストを自動で表示

Breadcrumb NavXTは、パンくずリスト(現在のページまでの階層ナビゲーション)を自動で生成・表示するプラグインです。

Breadcrumb NavXTの特長
  • カスタマイズ性が高く、テーマに合わせて調整できる
  • ページ構造が明確になることで、ユーザーにも検索エンジンにもやさしい
こんな方におすすめ
  • テーマにパンくずリストの機能がない
  • コーポレートサイトやコンテンツが多いサイトを運営している

セキュリティ対策に役立つプラグイン

WordPressは世界中で多くのサイトに使われているため、攻撃の標的になりやすいという側面があります。
基本的なセキュリティ対策はサーバー側でも行われていますが、プラグインで補強することで、さらに安心してサイト運用が可能です。
ここでは、手軽に導入できて効果の高いセキュリティ系プラグインを紹介します。

Edit Author Slug:ログインIDの漏えいを防ぐ

WordPressでは、投稿者ページのURLからログインID=WordPressのユーザー名が推測できてしまう場合があります。
Edit Author Slugを使えば、著者スラッグ(URLの一部)を自由に変更できるため、不正ログインのリスクを減らすことができます。

Edit Author Slugの特長
  • 管理画面から簡単に設定可能
  • 多くのテーマと干渉することなく導入できる
こんな方におすすめ
  • セキュリティ対策を強化したい
  • 複数人でサイトを運用している

Simple Cloudflare Turnstile:Google reCAPTCHAなしでスパムを防止

Simple Cloudflare Turnstileは、Cloudflare(クラウドフレア)が提供するスパム防止機能「Turnstile」を簡単に導入できるプラグインです。ユーザーに負担をかけずに各フォームのセキュリティを高められます。

スパム防止機能といえばGoogle reCAPTCHAが有名で、自分も以前は使っていましたが、2024年からreCAPTCHAの無料利用枠が大幅に縮小され、アクセス数の多いサイトなどでは実質的に有料化となってしまいました。対してCloudflareのTurnstileは、2025年5月現在、完全無料で利用可能です。また、パズルを解かせたり文字入力をさせたりせずにバックグラウンドでスパム判定を行う仕組みになっているので、ユーザーの負担も少なく済みます。reCAPTCHAの代替としてはいまイチオシです。
Simple Cloudflare Turnstileの特長
  • ボタンや画像選択が不要でユーザーにやさしい
  • Cloudflareの無料アカウントで利用可能
  • Contact Form 7やログインフォームなどに対応
こんな方におすすめ
  • スパム送信に悩んでいる
  • Google reCAPTCHAの代替を探している
  • ユーザビリティを保ちつつセキュリティを高めたい

管理画面や投稿画面を使いやすくするプラグイン

WordPressを継続的に運用するうえで、管理画面や投稿画面の使い勝手は作業効率に大きく影響します。
ここでは、ちょっとした作業の手間を減らしたり、運用管理をしやすくしたりする便利なプラグインを紹介します。

Duplicate Page:固定ページや投稿をワンクリックで複製

Duplicate Pageは、既存の投稿・固定ページ・カスタム投稿をワンクリックでコピーできるプラグインです。
テンプレート的な使い方をする場合や、類似ページを大量に作成するときに便利です。

Duplicate Pageの特長
  • 管理画面上の「複製」リンクからすぐにコピー可能
  • コピーしたページは下書きとして保存される
  • カスタム投稿タイプにも対応
こんな方におすすめ
  • 投稿作業を効率化したい
  • ランディングページや商品ページなどを複製して使いたい
  • テンプレート化したページをベースに新規投稿したい

Maintenance:メンテナンスモードを簡単に切り替え

Maintenanceは、サイトを一時的に非公開にしたいときに、「工事中」や「準備中」など、メンテナンスモードの画面を表示できるプラグインです。
新規サイト構築中や、テーマの変更を行う場合などに便利です。

Maintenanceの特長
  • 訪問者には「メンテナンス中」画面を表示
  • ログイン済みのサイト管理者は通常どおり作業可能
  • 表示画面はテキストやロゴなどを配置して自由にカスタマイズできる
こんな人におすすめ
  • サイトメンテナンス用の専用ページを簡単に用意したい
  • テーマの変更やサイトの大幅修正を行う予定がある

User Role Editor:ユーザーごとに操作権限をカスタマイズ

User Role Editorは、WordPressのユーザー権限を細かく設定できるプラグインです。
デフォルトの「投稿者」「編集者」などの権限では足りない場合に便利です。

User Role Editorの特長
  • 権限の追加・削除・編集がドラッグ&ドロップで可能
  • 新しいロール(役割)を作成することもできる
こんな方におすすめ
  • 複数人でサイトを共同運用している
  • カスタム投稿タイプや独自機能に応じて柔軟な権限設定をしたい

プラグインを選ぶときの注意点

便利なプラグインは数多くありますが、やみくもに導入するとサイトの不調やセキュリティリスクを招いてしまうこともあります。
ここでは、プラグインを導入する際に意識しておきたいポイントを3つ紹介します。

入れすぎ注意!サイトが重くなる原因になる場合も…

プラグインをたくさん入れ過ぎると、ページの表示速度が遅くなる原因になります。
特にアクセスのたびに動作するようなプラグイン(SEOやセキュリティ系など)は重くなりがちです。次の点に注意して、導入は慎重に検討しましょう。

プラグインの入れ過ぎでサイトが重くならないために…
  • サイトにとって本当に必要な機能かどうか?
  • テーマや別のプラグインと機能がかぶっていないか?代用できないか?
  • 使っていないプラグインは無効化するだけではなく削除する

信頼できる開発元かどうかをチェック

プラグインは誰でも作って公開できるため、中には品質やサポートに問題のあるものも存在します。
公式ディレクトリにあるプラグインでも、念のためダウンロード数やレビュー評価、開発者の情報を確認しておきましょう。
利用者が少ないプラグインは、トラブルがあったときの解決策も探しにくいです。

プラグインの信頼性チェックポイント
  • インストール数や評価が一定以上あるか
  • 日本語での情報やサポートがあるか(国内開発のプラグインであれば特に安心です)
  • 運営している企業や開発者が明記されているか

最終更新日とWordPressの対応バージョンに注目

長期間更新されていないプラグインは、最新のWordPressとの互換性に問題が出たり、セキュリティホールが放置されている可能性もあります。
「最後に更新されたのがいつか?」「自分が使っているWordPressバージョンに対応しているか?」は必ずチェックしましょう。

プラグインのバージョン情報チェックポイント
  • プラグインページの「最終更新日」
  • 「WordPressのバージョン」と「対応状況」
  • 対応が古い場合は、代替プラグインを検討する

まとめ|プラグインは便利だけど必要なものだけを厳選して使うのがポイント

WordPressの魅力のひとつは、様々な機能をプラグインで自由に・簡単に追加できることです。
ただし、便利だからといってむやみに入れすぎると、サイトが重くなったり不具合の原因になることもあります。
ポイントは、目的に応じて、信頼できるプラグインを厳選することです。
この記事で紹介したプラグインは、どれも利用者が多く、初心者の方でも扱いやすいものばかりです。
まずは基本的なものから導入して、少しずつ自分に合った構成に整えていきましょう。

プラグインの選び方まとめ
  • プラグインは、WordPressに機能を追加するための仕組み
  • 基本的な操作方法(インストール・更新・削除)は必ず押さえておく
  • サイトの目的に合った「定番プラグイン」を導入するのが安心
  • 入れすぎは禁物!不具合や表示速度の低下に注意

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