「WordPressでホームページは作ったけど、いざ記事を投稿しようとすると画面が複雑で何をどうすればいいのかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、WordPress初心者の90%以上が投稿画面で戸惑い、「間違えて公開してしまったらどうしよう」「設定を間違えてサイトが崩れたらどうしよう」という不安から、なかなか最初の一歩を踏み出せないでいます。
でも安心してください。この記事を読めば、WordPress の投稿機能を完全にマスターできます。
- WordPress投稿の基本操作が5分で理解できる
- 失敗しない安全な投稿手順がわかる
- 公開・非公開・予約投稿の使い分けがマスターできる
- カテゴリーとタグで記事を整理する方法がわかる
- 万が一のミスも安心のリビジョン機能の使い方
企業の総務担当者、個人事業主、士業の先生方まで、どなたでも今日から実践できる内容をお届けします。
WordPress投稿ページの基本画面を理解しよう
WordPressで記事を投稿する前に、まず投稿機能の全体像を把握しましょう。投稿一覧画面と新規投稿画面の基本的な構成を理解することで、後の作業がスムーズに進みます。「画面が複雑で何がどこにあるかわからない」という不安を解消し、安心して記事作成に取り組めるベースを作ります。
投稿一覧画面の見方
WordPressの投稿機能を使うには、まず管理画面の「投稿」メニューをクリックします。
すると「投稿一覧」画面が表示されます。この画面では次の情報が一目で確認できます。
- タイトル:記事のタイトル
- 作成者:誰が書いた記事か
- カテゴリー:記事の分類
- タグ:記事に付けられたキーワード
- 日付:投稿日時
- ステータス:公開済み・下書き・非公開などの状態

画面上部の検索ボックスを使えば、特定の記事をすぐに見つけることができます。また、「すべての日付」「すべてのカテゴリ」のドロップダウンメニューを使って、投稿を絞り込むことも可能です。
新規投稿画面の構成
投稿一覧画面の上部にある「新規追加」ボタンをクリックすると、新規投稿画面が開きます。
- メインエリア(画面左側):タイトル入力欄、本文編集エリア(ブロックエディター)、メディア追加ボタン
- 設定パネル(画面右側):公開設定、カテゴリー・タグ設定、アイキャッチ画像設定
- 上部ツールバー:下書き保存ボタン、プレビューボタン、公開ボタン

初めて見る方は「複雑そう…」と感じるかもしれませんが、一般的な使用であれば全体の30%程度の機能しか使いません。です。必要な機能から順番に覚えていけば大丈夫です。
【実践編】投稿記事を作成してみよう
基本画面の理解ができたら、実際に記事を作成してみましょう。ここでは、タイトル入力から画像挿入まで、記事作成の一連の流れを実践的に解説します。すぐに応用できるように、業種別の具体例も用意したので参考にしてみてください。
タイトルと本文の入力
まずはタイトルの入力です。画面上部の「タイトルを追加」欄に記事のタイトルを入力します。

- 読み手にとってわかりやすい内容にする
- 具体的な数字や期限を入れる(例:「3分でできる」「2025年版」)
- 読み手のメリットを明確にする
- 整体院:肩こり解消に効果的な3つのストレッチ【自宅でできる】
- リフォーム業:キッチンリフォーム事例|予算80万円で実現したモダンスタイル
- 税理士事務所:2025年確定申告の変更点|個人事業主が知っておくべき3つのポイント
タイトルが入力できたら、次はタイトル下の本文エリアをクリックすると、ブロックエディターが起動します。
左上の「+」マークをクリックすると、使用可能なブロック一覧が表示されます。

- 段落ブロック:通常の文章を書く
- 見出しブロック:H2、H3などの見出しを作る
- リストブロック:箇条書きや番号付きリストを作る
- 引用ブロック:引用文を挿入する
画像の挿入方法
文章だけでなく、画像を入れることで記事がより魅力的になります。
画像挿入の手順は次のとおりです。

- アップロード:パソコンから画像をアップロード
- メディアライブラリ:過去にアップロードした画像を使用
- URL:他のサイトの画像URLを指定
- ファイルサイズは500KB以下に抑える(ページの読み込み速度向上のため)
- 画像には必ず「代替テキスト」を設定する(SEO効果とアクセシビリティ向上)
- 縦横比を統一すると見た目がきれいになる
リフォーム業者:施工前後の写真を効果的に配置する

- 「施工前」の画像を挿入
- 矢印や説明文を追加
- 「施工後」の画像を挿入
- 改善ポイントをテキストで補足
法人の総務担当者:サービス紹介で画像を使う場合

- サービスの特徴を表す画像を用意
- 画像の下に簡潔な説明文を配置
- 問い合わせボタンや連絡先を近くに配置
公開前に知っておきたい重要設定
記事の作成が完了したらいよいよ公開ですが、いきなり「公開」ボタンを押すのは危険です。このセクションでは、公開状態の適切な選択方法と、ビジネスで役立つ予約投稿機能の活用法を学びます。
「間違って公開してしまった」というよくある失敗を防ぎ、戦略的な情報発信ができるようになります。
公開状態の使い分け
記事をどのような状態で公開するかを選択できます。右側の設定パネルの「公開」セクションで設定します。
4つの公開状態とその使い分けは次のとおりです。
- すぐにサイト上で誰でも閲覧可能になる
- 検索エンジンにもインデックスされる
- 通常の記事投稿で使用
- 管理者のみ閲覧可能
- サイト訪問者には見えない
- 内部資料や個人メモとして活用
- パスワードを知っている人のみ閲覧可能
- クライアント限定の情報共有に便利
- パスワードは英数字で8文字以上推奨
- 作業中の状態
- 公開前の確認や修正に使用
- いつでも公開状態に変更可能
予約投稿の活用法
予約投稿機能を使えば、指定した日時に自動で記事を公開できます。
- 右側の「公開」パネルで「今すぐ」をクリック
- 公開したい日付と時刻を設定
- 「公開予約」ボタンをクリック
たとえば次のような場面では予約投稿が便利です。
- 週末や夜間に記事を準備して、平日の朝に公開
- イベントの告知を開催日の1週間前に自動公開
- 定期的なコンテンツ(月次レポートなど)の自動投稿
士業事務所
- 改正法の施行日に合わせて予約投稿
- 月初めの定期コラムを月末にまとめて作成・予約
- 税務関連の重要な期限前に注意喚起記事を自動公開
NPOや地域団体
- イベント開催1ヶ月前:概要告知
- イベント開催1週間前:詳細情報
- イベント開催当日:リマインド投稿
カテゴリーとタグで記事を整理しよう
記事が少ないうちは気になりませんが、投稿数が増えてくると「あの記事はどこにあったっけ?」と迷うことが多くなります。また、サイト訪問者も目的の情報を見つけにくくなってしまいます。
このセクションでは、カテゴリーとタグを使った効果的な記事整理術を解説します。
カテゴリーの設定方法
カテゴリーは記事の「大分類」として使用します。
カテゴリーは任意に設定可能ですが、SEO的な観点・ユーザビリティ的な観点の両方から、次の3つの基本ルールに沿って設定することをおすすめします。
- 1つの記事に対して1つのカテゴリーを設定する(複数選択も可能ですが推奨しません)
- カテゴリーの数はサイト全体で5〜10個程度に留める
- サイト訪問者が理解しやすいカテゴリー名をつける
新規カテゴリーは、新規投稿の編集画面から簡単に追加できます。手順は次のとおりです。
- WordPressメニュー画面左側「投稿」>「カテゴリー」を開く
- 「カテゴリーの追加」欄で「名前」「スラッグ」を入力
- 必要に応じて親カテゴリーを選択(階層構造を作る場合)
- 「カテゴリーの追加」ボタンをクリック

また、カテゴリーには親子関係を持たせることで、より詳細な分類が可能になります。これにより、サイトの構造が論理的に整理され、訪問者も目的の情報にたどり着きやすくなります。
4-2. タグの効果的な使い方
タグは、記事の具体的なキーワードを示す「小分類」として活用します。カテゴリーが記事のジャンルや分野を表すのに対して、タグはその記事の詳細な内容や関連語を補足する役割を担っています。うまく活用すれば、読者が目的の記事にたどり着きやすくなり、サイト全体の利便性も向上します。
ただし、むやみにタグを増やしてもかえって情報が散乱してしまうため、次のポイントを意識して設定しましょう。
- 1記事あたり3〜5個程度に留める(入れすぎると効果が薄れます)
- 読者が検索しそうなキーワードを選ぶ
- 同じ意味のタグを複数作らない・表記は統一する
タグもカテゴリーと同様に、新規投稿の編集画面から簡単に追加できます。手順は次のとおりです。
- WordPressメニュー画面左側「投稿」>「タグ」を開く
- 「タグの追加」欄で「名前」と「スラッグ」を入力
- 「タグの追加」ボタンをクリック

タグは見出しにはならないため、内部的な整理整頓とサイト内の検索性向上のために使うのがおすすめです。
カテゴリとタグを効果的に使うことによる具体的なメリットを以下にまとめておきます。
- サイト訪問者が関連記事を見つけやすくなる
- SEO(検索エンジンでの評価)の向上につながる
- サイト内の回遊率アップに貢献
- サイト管理者自身も記事の管理や更新がしやすくなる
サイト運用の初期段階からタグも活用した「見つけやすく・運用しやすい」構造を意識しておくと、サイトの成長スピードや完成度に好影響になります。
整体院の場合
カテゴリー
- お客様の声
- 健康情報
- お知らせ
タグ
- 肩こり、腰痛、頭痛(症状別)
- ストレッチ、マッサージ(施術方法別)
- 20代、30代、40代(年代別)
カフェ経営の場合
カテゴリー
- イベント情報
- スタッフ日記
- お知らせ
タグ
- コーヒー、スイーツ、ランチ(メニュー別)
- ライブ、ワークショップ(イベント別)
- 季節限定、人気メニュー(特徴別)
編集とリビジョン機能を活用しよう
「公開した記事に誤字があった」「修正したけれど、やっぱり前の方が良かった」という経験は誰にでもあるはずです。
ですが、WordPressにはそうした状況に備えた便利な仕組みが用意されています。それが「編集」と「リビジョン」機能です。このセクションでは、記事の修正手順と履歴管理のコツを押さえ、安心して記事の改善に取り組める方法を解説します。
投稿の編集方法
WordPressでは、公開済みの記事でもいつでも簡単に編集が可能です。編集画面の出し方は2通りあります。
どちらの方法でも、編集画面にスムーズに移動できます。
- WordPress管理画面で「投稿」>「投稿一覧」をクリック
- 編集したい記事のタイトルをクリック、またはマウスオーバーから「編集」リンクを選択

- サイト表示から該当の記事ページを開く
- 画面上部にある管理バーから「投稿を編集」をクリック

編集画面に入ったあとは、以下の手順で修正を完了させてください。
- 編集画面で必要な修正を加える
- 「プレビュー」で変更内容を確認
- 問題なければ「更新」ボタンをクリック
- 「投稿を更新しました」のメッセージが出れば完了
リビジョン機能で安心編集
WordPressには、変更履歴を自動で保存してくれる「リビジョン機能」があります。この機能を使えば、うっかり重要な情報を削除してしまった場合でも、以前の状態に戻すことができます。
リビジョン機能には次のような特徴があります。
- 記事を保存・更新するたびに、自動で履歴が保存される
- 初期状態ではリビジョンの保存件数に制限はない
- 誰がいつ変更したかも記録される
リビジョン機能を使って、以前の状態に戻したい場合は、次の手順で行います。
- 編集画面右側から「リビジョン」リンクをクリック
- スライダーで復元したい過去のリビジョンを選択(赤色のハイライト:削除された内容、緑色のハイライト:追加された内容)
- 「このリビジョンを復元」をクリック

より安全で効率的な記事運用のために、以下の習慣を身につけておくと良いでしょう。
- 意図的に「下書き保存」をして、重要な変更の前にリビジョンを作成
- 古いリビジョンは定期的に整理(専用プラグインの活用がおすすめ)
- 複数人で運用する場合は、変更理由をメモとして残すと管理がスムーズ
リビジョン機能を上手に活用すれば、記事編集の失敗を恐れずに、安心して改善を続けることができます。WordPressのこうした柔軟な仕組みを味方につけて、より良いコンテンツを作っていきましょう。
まとめ|投稿機能をマスターし、あなたのサイトを単なる「名刺代わり」から「集客ツール」へ
今回はWordPressの投稿について解説しました。
- 投稿の基本操作は、タイトル入力→本文作成→画像追加→カテゴリ設定→公開、で完了
- 公開前のプレビューと、公開状態の適切な活用で投稿の失敗を防ぐ
- カテゴリー・タグで後々の管理が楽になる
- リビジョン機能で安心して編集できる
今回学んだ知識を使って、まずは1記事投稿してみましょう。
完璧を求めず、まずは「公開する」という経験を積むことが大切です。会社紹介、サービス・商品の紹介、お客様の声…なんでも構いません。大切なのは「始めること」です。
WordPressでの情報発信を通じて、より多くのお客様との出会いを実現してください。

「自分でやってみたいけど、ここだけがうまくいかない…」
そんな時は、必要なところだけ頼れる「伴走型サポート」を活用してみませんか?
- サイト制作をできるだけ自力で進めたい
- 途中でつまずいた時だけ、スポットで相談したい
- 操作や設定、デザインのカスタマイズについて聞きたい